いよいよ夏本番。
夏祭りや花火大会から、ちょっとしたお食事会まで
浴衣を楽しめる季節になってきましたね。
ただ浴衣というと、どうしても迷うのが「色」。
☑ 浴衣の色はどう選んだらいい?
☑ 浴衣と帯の色合わせはどうするの?などなど。
そこで!色選びのプロの視点から「浴衣の色選び」を紹介します。
ぜひお悩みを解決にお役立てくださいね。
1. 浴衣の色の選び方
浴衣の色の選び方としては、主に以下の3つの方法があります。
1.人気のある浴衣の色を参考に選ぶ
2.似合う色(パーソナルカラー)で選ぶ
3.なりたい(見せたい)イメージで選ぶ
1.人気のある浴衣の色を参考に選ぶ
浴衣のトレンドの傾向は?
浴衣の色を選ぶ時にまず押さえておきたいのが流行です。というのも、浴衣は洋服と同じようにトレンドの移り変わりが激しく、旬の色がはっきりしているからです。大人っぽく落ち着いた色が流行した年もあればパステルカラーに人気が集まった年もありました。
そんな流れの中、ここ数年の流行の色は、「白ベースの色」と「くすみカラー」。淡くて柔らかい印象の色に人気が集まっています。
浴衣の人気の色ランキング
一方、実際に着てみたい色を聞いてみると、トレンドとはまた別の傾向が伺えます。
以下の表は「今年着てみたい浴衣の色」を聞いたアンケート。
これを見ると、不動の人気は古典的な「紺色」で、そこにトレンドの「白」、根強い人気のある「紫」「水色」「黒」が続くという形です。
浴衣の場合の着たい色は、単純に好きな色ではなく、機能性も考慮された色。
紺色や黒色などの暗いが人気の背景には「汚れが目立ちにくい」「着やせして見える」などもあるかと思われます。
一方、意外なのは、ピンクや赤、黄色などがランキングインしていないこと。これはおそらく、季節的な要因が大きいです。夏に着る浴衣の色として、暖色が避けられており、クールで爽やかな印象の色の方が魅力的に見えやすいということです。
※『「minne byGMOペパボ」調べ』/調査対象 minne に登録する女性ユーザー 13,348名
浴衣の人気の柄
一方、人気の「柄」については以下の通りになっています。(着物レンタルの「KYOETU」さんの調べ)
①花柄(百合、椿、朝顔、ひまわり、バラなど)
②蝶
③猫
④花火
この中で男性受けがよいのは「花柄」だそうです。
また、おしゃれみえしやすいのは「モダン柄」、年齢を選ばないのは「レトロ」柄と、
目的に応じて柄を選ぶという選択肢もありです。
2.パーソナルカラーで選ぶ
浴衣の色選びの方法として、一番おすすめなのはパーソナルカラーで選ぶ方法。
浴衣は洋服と違って直線だけのシンプルなデザインなので、その分、色の影響力が大きくなるアイテムだからです。
顔映りをよく見せたり、色だけ浮かない様な浴衣の色を選びたいなら、パーソナルカラーを意識するのは必須です。
また、浴衣を着た時は写真に写る機会も増えるもの。
”写真映りをよくする”という側面からも、パーソナルカラーを意識して選ぶのはおすすめです。
迷ったらイエベ・ブルベで選ぶ
パーソナルカラーは4タイプありますが、浴衣の色づかいによっては、複数のタイプに似合うものがあります。
例えばこちらがその例で、「ブルーベースの人におすすめ」の浴衣は、ウィンター、サマーどちらでもOK。一方、「イエローベースの人におすすめ」の浴衣は、スプリング、オータムどちらでもOkな色づかいです。
浴衣のコーディネートは着物だけでなく、帯の色もポイントで、帯の色によって似合わせることが可能です。そのため、着物の色自体がドンピシャの似合う色でなくても大丈夫。色選びに迷ったらまずは「ベースの色が自分に合っている」ものを選びましょう。
ブルーベースの人におすすめ
イエローベースの人におすすめ
色にこだわるならばパーソナルカラーのタイプの色を
一方、その人の魅力を最大限に引き出せるのは、やはり自分のタイプにドンピシャの色。
「浴衣の色にはこだわりたい」という場合にはパーソナルカラーにこだわって色を選びましょう。
【ウィンター】におすすめの色
【サマー】におすすめの色
【スプリング】におすすめの色
【オータム】におすすめの色
※パーソナルカラーのおすすめの色は、あくまでもサイトの色からの判断となります。実際の商品の色が違う場合がございますこと、ご了承ください。
3.なりたいイメージで選ぶ
浴衣の色の選び方の最後は、見せたいイメージで色を選ぶ!です。
色によって印象は随分変わります。こんな印象に見せたい!という明確なイメージがある場合、それにふさわしい色を選ぶのがおすすめです。
大人っぽく見せたい
暗くはっきりした色は落ち着いた印象を作るので、大人っぽいイメージになります。
スタイリッシュで大人っぽい雰囲気を作りたいなら黒が、清潔感のある大人っぽさを求めるなら、定番の紺色がおすすめ。トレンドのくすみカラーも大人っぽく見える色です。
清楚・上品な印象に見せたい
浴衣の定番色の紺色は上品に見える色です。ただし、色がたくさん使われていたり、黄色や赤などが混ざってくると印象が変わってきます、上品さを求めたいなら、同系色でまとめた色使いのものがおすすめです。
また、白ベースの浴衣や、青やグリーン系のパステルカラーも清楚な印象に見えます。
可愛らしくみせたい
可愛らしさを強調したいなら赤やピンクがおすすめです。またオレンジや黄色だと、可愛らしくて元気なイメージになります。
ここまで浴衣の色の選び方を紹介しましたが、気になる色はありましたか?
この記事を参考にしていただきながら、この夏の最高の1枚を見つけてくださいね。
浴衣×帯 色合わせのルール
帯の色の選び方は、大きく2つに分かれます。
A 浴衣の柄の色に使われている色から選ぶ
B 浴衣の地の色や柄の色「以外」の色から選ぶ
Aの場合、帯と浴衣の色がリンクしてまとまった見えるので、色選びの難易度は低めです。
Bは、全身のバランスを考えた色選びをしないといけないので、難易度は高め。ただ、印象的で目を引く色合わせになります。
A、Bと大きく方針を決めたら、見せたいイメージによって帯の色を選んでいきます。
ここではまず、Aのコーデ例を紹介します。
1.ソフトな印象のコーディネートにしたい時
浴衣の地の色と「色相差」が少ない帯の色を選びます。
具体的には、同系色や近い色を合わせると、柔らかい印象のコーディネートになります。
最近は、洋服にワントーンコーデが流行している影響もあり、浴衣の場合も同じような色を組み合わせるワントーンコーデがトレンドです。
2.華やかで印象的なコーディネートにしたい時
浴衣の地の色と「色相差」が大きくなる帯を選びます。
具体的には、反対色を合わせます。また明るい地の色に黒、暗い色に白の帯を合わせて明るさのコントラストをつけてもこのイメージに仕上がります。
3.柄の色以外から選ぶ場合
この場合は、浴衣の地の色との相性を見ることが大切です。
優しい印象にしたいならば、浴衣の地の色と「色相差の少ない色」を選ぶ、華やかな印象にしたければ、地の色と「色相差が大きい色」を選ぶのが原則です。
ソフトな印象にしたい時
華やかな印象にしたい時
最後に
浴衣には、普段の洋服にはない華やかさがあります。
色を選ぶのは大変ですが、浴衣でお出かけすると気分もあがります。
ぜひ自信をもって浴衣をお楽しみくださいね。
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