【色彩検定3級】必ず理解したい!5つの項目

色彩検定3級の勉強を始めたのですが
思っていたより試験範囲が広くてびっくり。
時間がかかって進みません(涙)

これ、実際に
色彩検定の勉強を始めた方からよく聞く話です。

確かに色彩検定3級試験の範囲は多岐に渡ります。
ただ毎年、試験で重点的に取り上げられる項目はほぼ決まっていて
そこに時間をかけて勉強すると効率よく勉強を進めることができます。

このブログでは、試験までに必ずマスターしたい
5つの項目について説明しています。

目次

1. 色の3属性

色の3属性というのは、色がもっている3つの性質のこと。
人の体が身長や体重で表すことができるように、色にもその性質を表す「ものさし」が3つあります。
この3つのものさしが「色相」「明度」「彩度」です。

ではそれぞれどんな色の性質を指しているのかをご紹介したいと思います。

色相・明度・彩度とは

では、それぞれの説明に入る前に、まずはちょっと考えてみてください。
Q1:下のイラストのバッグ、左と右では色はどう変わったでしょうか?

A1: バッグの色が赤色から緑色に変わった。


この変化が「色相」の変化です。
このような色み、色合いのことを色相といいます。

こちらは代表的な色相↓
一般的に色というと、この色相のことを指します。


続いてQ2

A2: バッグの色
明るい赤色から暗い赤色に変わった。


これが「明度」の変化です。

明度とは色の明るさ・暗さのこと。
その色が明るいか暗いかは、黒色に近いか?白色に近いか?で判断します▼


続いてQ3

A: バッグの色は
同じ赤色でも濃い色から薄いに変わった。


これが「彩度」の変化です。
彩度は色の鮮やかさのこと。
純色に近いほど、彩度の高い色
白・黒・グレーに近いほど、彩度の低い色になります▼


最後にこちら。Q4

A: バッグの色みがなくなった。


左のバッグの様に色みがある色を「有彩色
右のバッグの様に色味がない色を「無彩色」
といいます。

色を説明するときは、この3属性で色を表現します。
ただ単に「赤いバッグ」と説明しても、それが暗い赤なのか、濃い赤なのかは伝わりませんが
「明るくて薄い赤色のバッグ」という風に、色相×明度×彩度で伝えることで、言葉だけでも具体的な色味を伝えることができます。これが色の3属性の役割です。

<試験で問われること>
特定の色を見て、その色の属性を読み取るというような問題がよく出題されています。
色相、明度、彩度がそれぞれ色のどんな性質をさしているのか?理解しておきましょう。

2.PCCSについて

色彩検定3級試験では、このPCCSを理解して、暗記することが必須です。
一度覚えてしまうと、洋服やデザインなどのあらゆる色合わせにを考えるにとても便利な考え方なので、
ぜひここで頑張って体得してくださいね。

PCCS(Practical ColorCo-ordinate System)とは

一般社団法人日本色彩研究所が開発した色を表すシステムのこと。
色を「色相」と「トーン」で考えるのが大きな特徴。

暗記したいこと① 色相環

色相環の色の名前、番号、どの位置に配置されているか、これらをマルッと覚えましょう。
この表では表示していませんが、色相記号を覚えることも必須です。

暗記したいこと② トーン表

トーンはPCCSでも、重要なパートです。
12のトーンの名前、トーン表での位置、トーンが表現するイメージも併せて暗記しましょう!

トーンのイメージについてはこちらで詳しく解説しています。
あわせてご覧ください。

3.配色について

2色以上の色を組み合わせることを配色といいます。
3級検定では色相環とトーンを使った「配色」のパターンが出題されます。
必ず押さえておくべきテクニックは以下の通りです


<色相で考える配色テクニック>

①色相が近い配色・・・同一色相配色、隣接色相配色、類似色相配色
②色相にやや違いがある配色・・・中差色相配色
③色相に対照性がある配色・・・対照色相配色、補色色相配色

<トーンで考える配色>
①トーンに共通性がある配色・・・同一トーン配色、類似トーン配色
②トーンに対照性がある配色・・・対象トーン配色

ここにプラスして、アクセント、セパレーション、グラデーションなどの技法を押さえるのも必須です。

配色テクニックについてはこちらもご参照ください。

4.ファッション・インテリアの配色

洋服のコーディネートやインテリアに使われている配色テクニックや色の効果なども、これまでの検定では必ず問われています。

ファッション分野ではテキストを参照に、実際の写真をみて、配色テクニックが言えるようにしておきましょう。

インテリアでは、配色と共に、色の心理的効果を押さえておくことも大切です。

5.ヒカリと色

ここでは、光と色との関係性を理解することが大切です。
・色がなぜ見るのか?
・光の成分であるスペクトルとは何か?
・長波長、中波長、短波長とは何か?どんな色が対応するのか?
・ヒカリの特徴を表す「分光分布」のグラフを理解しておく

ここまで、色彩検定3級試験に向けて、必ずおさておきたい5つの項目と、そのポイントについてまとめました。
ここに加えて、JISの慣用色名も必ず出題される項目ですので、こちらもぜひ暗記しておいてくださいね。

効率よく、しかし、大切なポイントはしっかり理解する!
ぜひ賢く試験対策なさってくださいね。

最後に、色彩検定3級は、基礎的な問題が多いので比較的合格しやすい級だと言われていますが
実は、色を学ぶにあたってはとてもとても重要な級です。
というのも、基礎がしっかりしていないと、その上に頑丈な建物が立たないからです。

なのでもしも独学に不安があるときは、独学にプラスして、色のプロの先生からしっかり学んでおくのは
将来的にみるととてもメリットがあることだと思います。
なかなかスクールに通うのは大変という場合は、最近では比較的手軽に受講できるオンライン講座などもおすすめです。

とにかく、楽しく、着実に、合格を勝ち取りましょ!

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